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ブックレビュー: ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言(田端信太郎 著)

どーも、ガジュマルです。

本日は、田端信太郎(@tabbata)氏の「ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言」のブックレビューです。

 

 

田端氏は、SNS界隈では超有名人、Twitterのフォロワーが22.7万人(2020.04.04現在)という強者です。慶応大学を卒業後、リクルートライブドア、LINE、ZOZOなどを経て現在は、複数の会社の顧問であったり役員を兼務しているようです。

 

こちらの書籍は、全体的に文体がエッセーやコラムのように簡潔で、難しい表現を使ってないのでとても読みやすいです。一気に読めます。そして、当人のTwitterさながらパンツを脱げだ、炎上しないやつは燃えないゴミだ、と過激な表現で読者を煽るスタイルが貫かれています。ある種、男子校的なノリだな、というのが正直な感想です。


一方で、徒然草山本五十六などを引用し、知的な部分も垣間見えます。さすが慶応大卒業してNTTデータに入社するくらいですからね。一昔前だったら順風満帆なエリートサラリーマンですよ。働き方改革なんて言葉も生まれるずっと前、猛烈サラリーマンがもてはやされ、そんな当時であれば何の不満もないであろうエリートサラリーマンが安定を捨て、リスク取り、転職して修羅場を潜って来ただけのことはあり、その実績、言葉には納得感があります。

 

本書でも語られている通り、会社員なんてのはノーリスク、失敗しても死にやしないんだから思いっきりやりたいことやったらいい、でもそこにはちゃんとロジックであったり、パッションがないと周りは巻き込めない、と割とまともなことが書いてあります。確かに昔に比べれば人材の流動性も上がり、転職も一般的なことになった、そして働き方改革という名の元に、副業もできる環境が整いつつあるので、リスクを抑えてチャレンジするには絶好の機会と言えますね。

 

新型コロナウィルスでフリーランスの人たちはヒーヒー言ってますが、会社員の人は改めてその安定性を噛みしめているところではないでしょうか。こういう時期に、会社員という立場に甘んじず、ブランド人として、プロサラリーマンとして改めて自分の給料とこれまでに挙げた実績を振り返り、今後さらにどう価値を上げていけるか考えてみるのもいいかもしれませんね。一つ勘違いしてはいけないのは、ブランド人は決してブランディングだけでは成り立たない、実績を残して中身が伴わなければ認めてもらえないっちゅうことですね。

 

本書の最後では、本質的なことが語られており、とにかく行動を起こせと説いています。ビジネス書や自己啓発本を読んだだけで、何か身につけた気にならず、まずは行動に移して実践し、失敗も含め経験を積むことが大事、失敗体験もコンテンツになる時代ですからね。率先して人がやらないことをやる人が勝ち残っていく時代になってきたということですかね。

 

正直、安定ととも生きてきた会社のお偉いおじさんたちは、生まれながら変化の早い時代を生き抜くことを宿命にしてきた若者たちに戦々恐々だと思いますよ。今更、長年染み付いた習慣は変えられませんからね。

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