どーも、ガジュマルです。
トランプ大統領が仕掛けた米中貿易戦争のおかげで2008年以来の金融危機が現実味を増してきましたねー。
でも今日は運用成績のお話ではなくブックレビューですよ。
昨年4月以来、1年以上ぶりのブックレビューエントリーです。もはやブックエントリーというカテゴリがあったことすら遠い記憶の彼方ですが。。。
今回は、グレッグ・マキューンの『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』を読みました。
本の帯には「99%の無駄を捨て1%に集中する方法」なんてかなり挑戦的なことが書いてあります。
より少なく、しかしより良く
本書では「より少なく、しかしより良く」という言葉がテーマになっており、何度も文中に登場します。
現代人は溺れるほどの過度な情報に毎日のように晒され、ライフワークバランスが叫ばれながらも24時間オンラインで"仕事"と繋がっています。
特に、経営者や優秀なビジネスマンは、その責任感と情熱がゆえ、さらに仕事に忙殺されるようになっていく傾向にあると言います。
そうならないために、もしくはその状況から抜け出すために、エッセンシャル思考は非常に重要だと筆者は述べています。
エッセンシャル思考とは具体的に何なのか。
それは主体的に選択すること。周りに流されることなく、厳しい基準を作り、本当に優先すべきことを徹底的に選び抜くこと。
最優先事項を選択することは、至極当たり前のように思いますが、本書で述べられているのは、生半可な選択基準を設けるのではなく、深く内省し、徹底的に無駄を排除し、それこそ99%にノーということだとされています。
1%の最優先事項を見極めるにはどうしたらよいのか。
本書では1%の最優先事項を見極めるテクニックがいくつか紹介されています。
まずは、サンクコストバイアスに惑わされないこと。
サンクコスト(Sunk Cost)とは、日本語で埋没費用。一度始めてしまったらやめてしまうのがもったいない、これまでの投資を無駄にしたくないという心理を指します。
人は特にこのサンクコストに惑わされ、すでに無駄だと気付いているけどやめられず、ダラダラと不毛な時間を使う状態に陥ってしまうと筆者は言っています。
投資の世界だと損切りできない心理に似ているのかなと思いますが、傷口を広げないよう早めに手を打つことが大切なんだということですね。
続いてゼロベース思考。
既存の仕組みを見直し、改善を図るのではなく、一度まっさらなで何もない状態から、改めて最優先事項を洗い出し、組み立て直すことで惰性で続けてきた不要なことを削りとることができると言っています。
そして、逆プロトタイプ。
プロトタイプは、コンセプトを確かめるために実際のもの、もしくはかなり機能制限をしたものを小さく作って試してみることを言いますが、逆プロトタイプは、止めてみることを指します。既存の仕組みの中で無駄だと思うことを、一旦、止めてみる。止めてみて何も影響のないことから、無駄なことをあぶり出す。
例えば、定例の会議なんかそうですよね。
昔からやってるからという理由だけで続けているけど、実は止めてみても誰もなんの影響もなかったり、ってことありますね。
仕組み化する
最後に1%の最優先事項を見極めたら、無駄が混じらないよう、仕組み化することを筆者は勧めています。
そのためには、本質的な行動を無意識化する、行動を無意識化するとは、習慣にすることになります。
本書では、例として、水泳選手のマイケル・フェルプスが挙げられています。彼は、事前に、レースの準備段階からレースに勝つまでをつぶさにイメージし、ルーティン化していると言います。いざレースになったらルーティンを繰り返すだけ。そうすることで余計なことを考えずにレースに集中し、勝利を勝ち取ることができると言います。
本書は、努力を最大化するための本であり、ただ単に作業量を減らせばよいというだけの単純な話ではありません。
人の誘われるがままに身を委ねたり、無駄だと薄々感づいているのに続けていたり、悪しき習慣として身についてしまったことだったりを徹底的に省き、1点に集中することでさらに成果を上げていくことを目標にしています。
そうは言っても若いうちは、回り道しながらいろんな経験をしてみる方がガジュマルは良いと思うわけです。
ダラダラ惰性でやっていることはすぐにやめた方がよいけど、誰かに何か誘われたとき、誘いに乗ってみるというのも自分の幅を広げるチャンスだったりしますよね。
そんなことを書きながら、少々飽きてTwitterを見始めているガジュマルです。
99%を削ぎ落して、エッセンシャル思考を身に付けねばー。
日記を書いて自分を振り返るのもお勧めの方法として、本書に書いてありました。
まずは日記から始めてみますかねー。
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